こんにちは!
麹エバンジェリスト/腸活プロデューサーの長瀬みなみです!
麹の栄養や麹の健康効果に関するご質問、実はたーくさんいただきます。
今回は、改めて麹に期待できる健康効果の一部をご紹介します。
まだ研究中のものやここでは紹介できなかったものもあるので、気になる方は論文なども探してみてくださいね。
麹とは
麹とは、穀物に麹菌を繁殖させて作ったものです。味噌、醤油、酢、みりんなど和食を作るときに必要な調味料は、ほぼ麹から作られています。日本の食卓にとって麹は欠かせません。
麹の種類は、どんな穀物に麹菌を繁殖させるかによって変わります。
米に麹菌を繁殖させれば「米麹」、麦に繁殖させれば「麦麹」、大豆に繁殖させれば「豆麹」です。
麹にはそれぞれ麹菌が作り出す豊富な栄養素が含まれています。なかでも、繁殖の過程で作る100種類以上の酵素がポイント。
麹を使った発酵食品は、この酵素を活用して作るのです。麹の酵素が働くと、原料の成分を分解してうまみや甘みなどの美味しさを引き出したり、体にとって嬉しい栄養素をたくさん作り出してくれます。例えば、麹甘酒には350種類以上の栄養素が含まれており、「飲む点滴」や「飲む美容液」と呼ばれていますが、これは麹そのものが持つものや酵素によって作られたものが含まれています。
毎日の食生活の中に少しずつ麹を取り入れると、栄養バランスを整えることにつながるのです。ぜひ、1食1麹を目指してみてはいかがでしょうか。
麹に期待できる健康効果
栄養価が高い麹には、あらゆる健康効果も期待することができます。近年では、健康志向の高まりから発酵食品への注目も増していて、研究を通じてさまざまなエビデンスもわかってきています。どのような効果が期待できるのか、3つの効果についてご紹介します。
1. 代謝アップ
麹にはビタミンB群が豊富に含まれています。ビタミンBの主な働きは、体の中で代謝を起こしてエネルギーを作り出すこと。糖質、タンパク質、脂質の3大栄養素は、ビタミンBがないと体内でエネルギーとして使えません。近年話題になっているプロテインや高タンパク質食品もビタミンB群が欠乏していると代謝ができず、期待したような効果を得られないのです。
ビタミンB群は消費が早く、体内に貯めておくこともできません。そのため、毎日補う必要があります。毎日の食卓に麹や麹発酵食品を取り入れると、効率的に補給ができて健康的な体づくりに繋がります。
2.便通改善効果
麹菌をとり続けると、便通改善の効果が期待できます。実は、麹作りをする過程で麹菌は死んでしまうため、味噌や醤油などの発酵食品を食べても生きている麹菌をとることはできません。しかし、死んでしまった菌でも、便通改善の効果が期待できるのです!
これは、日本酒メーカー・八海山の研究によって発表された(※1)エビデンス。麹甘酒を一定期間継続して飲み続けると便通改善効果があるという研究を元に、関与成分を同定するための追加研究を行って明らかになりました。発酵食品の健康効果は、生きている菌によるものだと思われがちですが、すでに死んでしまった菌でも何かしらの健康効果が期待できるんですよ。
3.ストレス軽減(研究中)
麹に含まれる「エルゴチオネイン」という成分には、抗ストレス作用が期待できる可能性があります。マウスに対して米麹エキスを連日与えると、ストレス誘発性の不安や痛みに関連する⾏動が軽減したそうです。
これは、新潟大学の産官学連携研究により発表された(※2)エビデンスで、まだ人間に対しての実験は行われていません。しかし、実験用に培養した人工的なヒトの神経細胞では、米麹エキスやエルゴチオネインによって神経因子が調整されていることもわかっています。今後、研究が進むと日々のストレス対策にも麹を取り入れることが一般的になるかもしれませんね。
(※1)https://www.hakkaisan.co.jp/wp-content/uploads/2021/11/2f9862043f64f889ab4e4847706f4712.pdf
(※2)https://www.niigata-u.ac.jp/wp-content/uploads/2023/10/231017rs2.pdf
毎日の食事に麹をプラスしよう!
麹に期待できる健康効果をほんの一部ですがご紹介してきました。麹の栄養素はビタミンB群のように体の中にためておけないものもあるため、継続して食べ続けることが大切です。
・塩麹や醤油麹のように料理で使う調味料を◯◯麹に変える
・和食中心の食生活を心がける
・フードコスメ ORYZAEを生活の一部にする
これだけでも、麹を食べる量を増やせますよ!ぜひできるところから始めてみてください!
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