「腸内環境の大切さを感じ始めた」
「腸内環境を整えることで健康になりたい」
最近、「腸内環境を整える」という言葉をよく聞くと思います。
腸内には100兆個といわれる細菌が生息し、それぞれ大きな括りとして善玉菌や、悪玉菌、日和見菌といわれています。
今回は「腸内環境を整える上で意識すべき大切な2つのこととは?」についてお伝えしていきます。
簡単にさくっとお伝えしますので、ぜひ最後までご覧ください。
腸内環境を整える上で意識すべき大切な2つのこととは?
まず最初に結論からお伝えすると、腸内環境を整える上で意識すべき大切なことは「多様性」と「バランス」です。
よく「量も質も大切だ」ということがありますが、腸内環境も同じで「多様性」という量と「バランス」という質が大切になってきます。
では実際に詳しく説明していきます。
健康な人ほど腸内細菌の多様性がある
腸内環境に多様性があるというのは、腸内細菌の種類が多いということです。
そんな腸内細菌の種類が多い多様性がある状態ほど健康なのです。
学術誌「mShere」で発表した共同調査によると、健康な高齢者の腸内環境は、健康な30代のものと驚くほど似ているという研究結果が明らかになりました。
この研究でさらにわかったことは、健康な人の腸内環境は菌の多様性があったことでした。
また糖尿病や高血圧、アレルギーなどの疾患を持っている人は、そうではない人に比べて腸内環境の多様性が低いこともわかっています。
つまり腸内環境の多様性は私たちが健康でいるために大切です。
腸内細菌の多様性は大人になっても変化していきますが、お子さんがいる方は3歳までがすごく重要です。
なぜなら3歳までは腸内環境がは流動的で安定しないからです。
この時期に誰に出会いどんな物を食べて、どこに訪れるかなどが大切になってきます。
腸内環境はバランスが大事
もう一つが腸内環境のバランス保たれていることです。
腸内環境のバランスとは、わかりやすくいうと善玉菌・日和見菌・悪玉菌のバランスのことです。
最もバランスの良い状態は、善玉菌2:日和見菌7:悪玉菌1といわれています。
腸内環境のバランスはシーソーのようになっており、多くの健康状態の人は善玉菌が優勢になっています。
しかし食生活の乱れや、ストレスなどによって腸内環境のバランスが崩れてしまうと、悪玉菌の割合が増加し、善玉菌の割合が減少することで、シーソーのバランスも変わっていきます。
腸内環境の多様性とバランスを保つのに一番大切なこと
次に腸内環境の多様性とバランスを保つのに一番大切なことについてお伝えします。
最も大切なことは、腸内が喜ぶ食生活をすることです。
食以外にも、睡眠やストレスなどが関係します。
しかし食は知らないといけない知識が多いので、一番大切なこととしてお伝えします。
腸内が喜ぶ食事をすれば腸内環境は整い、多様性とバランスは保たれます。
腸内が喜ぶ食事とは、「食物繊維」「オリゴ糖」「乳酸菌」「ファイトケミカル」などが豊富に含まれた野菜と発酵食品をしっかりと摂ることです。
一つひとつを意識して食事をするのは大変ですが、これらは野菜と発酵食品を毎日の食生活で摂取することができれば問題ありません。
もう少し具体的にお話をするとすれば、ごぼうやアボカド、豆類やきのこ類には豊富な食物繊維が含まれているのでおすすめです。
さらに詳しく食物繊維について知りたい方は、食物繊維についてまとめた記事もありますので、ご覧ください。
ファイトケミカルは主に野菜に含まれている機能性成分ですが、強く意識せずともあらゆる種類の野菜を食べることを心がければ問題ありません。
発酵食品と言っても、いろいろな種類があります。
その中でもおすすめなのは、味噌や甘酒、米酢などの麹発酵食品です。
麹発酵食品は、私たちの文化としてなじみ深いものなので、マイブームで終わらず継続して毎日の食生活に取り入れることができます。
つまり腸内環境の多様性とバランスを保つために野菜と発酵食品を毎日の食生活に取り入れることが大切です。
おわりに
いかがだったでしょうか?
今回は、腸内環境を整える上で意識すべき大切な「多様性」と「バランス」についてお伝えしました。
そんな腸内環境の「多様性」と「バランス」を保つために、毎日の食生活に野菜と発酵食品を取り入れてみてください。
なお、腸内環境の多様性やバランスは、抗生剤や食品添加物などによっても左右されます。
抗生剤や、食品添加物が含まれた食べ物を禁止する必要はないですが、積極的に摂る必要もないので、自分の体に合わせた形で使ったり、食べたりすることが必要でしょう。
本記事の中で紹介をした善玉菌や悪玉菌などの腸内細菌の種類について詳しく紹介した記事もありますので、ぜひこちらもご覧ください。
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