オリゼが宇都宮大学と共同研究を開始。オリゼ甘味料(米麹発酵糖分)に関する有用性の定量化を目指す。

オリゼが宇都宮大学と共同研究を開始。オリゼ甘味料(米麹発酵糖分)に関する有用性の定量化を目指す。

 




共同研究実施の背景

今回の宇都宮大学農学部との共同研究は、オリゼ甘味料(米麹発酵糖分)の根幹となる”おいしさと健康の両立”を定量化し、米麹の糖化による有用性を幅広く発信することを目的に実施します。

一般的に甘酒をはじめとした米麹糖化食品の健康効果への期待は大きいですが、定量的な健康エビデンスの研究は黎明期といえます。

これまでも当社ではオリゼ甘味料(米麹発酵糖分)の成分分析を行って参りましたが、共同研究ではマウスを利用した動物実験を行い健康効果、特に腸内細菌叢に与える効果の検証を行います。


当社は創業以来、発酵技術を活用して社会課題の解決を目指して参りました。

主力商品のオリゼ甘味料(米麹発酵糖分)は、”おいしさと健康の両立”を可能にする砂糖代替甘味料として、たくさんの生活者のみなさまにご愛顧いただいています。

2023年には複数の企業さまとのコラボも実現し、オリゼ甘味料(米麹発酵糖分)の利用シーンも拡大中です。健康効果を定量化することでオリゼ甘味料(米麹発酵糖分)の活用シーンをさらに広げ、米麹や米麹糖化食品のニーズ拡大を目指します。

本研究の概要

題名:「米麹由来砂糖代替甘味料が腸内細菌叢に与える影響評価」

研究担当者:宇都宮大学農学部応用生命化学科・生物化学研究室 蕪山由己人教授

研究分野

ライフサイエンス / 細胞生物学

 

 

経歴

2005年10月 - 2009年2月:福島県立医科大学   生体情報伝達研究所   講師

1996年4月 - 2000年9月:福島県立医科大学   生体情報伝達研究所   助手


2021年4月 - 現在:日本アミノ酸学会   評議員  

今後の展望

今回の共同研究では、オリゼ甘味料(米麹発酵糖分)をマウスへ投与による腸内細菌叢の変化に関する検証を幅広く行います。得られた成果は引き続き宇都宮大学農学部とともに詳細な研究を行い、オリゼ甘味料(米麹発酵糖分)の食品機能性の獲得などを含め、健康課題を解決する甘味料として社会実装する可能性を模索していきます。

宇都宮大学農学部について

持続的で循環する社会を構築するために必要な幅広い教養や倫理観を養い、5つの学科において、食料、生物資源、環境保全、農林業に関する基礎から応用までを学ぶとともに、現場で役立つ「実学」を学修した人材を輩出することを目標としています。そのために教育領域は、生産から加工・流通、環境保全など広範にわたります。一方、1年生ではどの学科にも共通した講義や実習を通して、農学全般に関わる必要な知識を築き上げます。また、学部卒業後に、さらに高度な専門知識と技術を学べる博士前期課程があります。研究面では、現場で役に立つ研究、地域社会に還元できる研究から世界最先端の研究まで、広範囲な課題に取り組んでいます。また、他学部や各センターとの共同で分野横断型の研究も盛んです。

株式会社オリゼは、宇都宮大学発ベンチャーです。



オリゼ甘味料(米麹発酵糖分)とは

 

オリゼ甘味料(米麹発酵糖分)は、米麹から作る砂糖代替甘味料。発酵によって米から引き出した優しい甘さが特徴で、罪悪感なく”甘いしあわせ”をお楽しみいただけます。自社ブランド「フードコスメ ORYZAE」をはじめ、保育園給食や菓子製造など幅広くご活用いただいています。古米や規格外の米をアップサイクルして製造することも可能で、サステナブルな甘味料を生み出す技術として企業コラボなども実施しています。

用語解説

糖化:

麹の持っているデンプン分解酵素「アミラーゼ」によって、原料となる米などのデンプンを分解することでブドウ糖を生み出すこと。

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